作品のビジュアル撮影には、自ら髪を染めて臨んだという。
「気分転換もしたかったので、僕が思う“カリギュラ仕様”にしてみました」。眉をつぶすアイディアも菅田さんが出したというから、やはりただ者ではない。
「でも台本はまだしっかり読んでいません。カリギュラは短期集中で役づくりしないとやれない気がするし、最初に台本を読んだときの感覚を大切にしているので、タイミングを計らないと。
今とはまた世界情勢も変わってくるかもしれないですしね。舞台は生ものなので、そのときの空気感も大事なんです」
ちなみに、現段階でのカリギュラのイメージは「半端じゃないエネルギーを持った人」。
「王として人前に立つ人間は、善悪でいえば悪だろうと、ものすごいエネルギーを持っているはず。いくら感情を表現しても、その人に人を引っ張る力がないと説得力がないので、まずはそこかなと。舞台で毎日そのエネルギーを出すのは大変でしょうけど、楽しみですね。
そもそも僕は、一度やったことを繰り返すのが苦手。なのに、舞台は飽きずにやれるんですよ。前回『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』をやったときも、意外なほど楽しくて。自分でも不思議です」