レディ モニカ・バカルディさんが考える
赤十字舞踏会装いのプロトコール
〔ドレス〕
“クローゼットの中から、その日の気分にしっくりくるものを選びます”
ハリウッドやベルリンでの映画祭など、ロングドレスを着る機会が多いので、気に入ったものと出合ったら買っておくそう。モナコにはハイブランドのブティックが集中しているので選択肢が豊富。
左から「ジェニー パッカム」「エリー サーブ」、右の2点は「ヴァレンティノ」。ブロンドヘアが映える黒の服の使用回数が多いとか。
〔シューズ〕
“ロングドレスを着るときはできるだけヒールの高い靴でシルエットをグレードアップ”
「若い頃からずっと、もっともっと身長が欲しいと思っていたの」という彼女。普段でもハイヒールを颯爽と履きこなしているが、ロングドレスのときはさらに高く、15センチくらいあるヒールですらりとした立ち姿に。
「エリー サーブ」「グッチ」「ドルチェ&ガッバーナ」「イヴ・サンローラン」などがお気に入り。
〔メイクアップ〕
“赤い口紅とスモーキーな目もと。魅惑的でソフィスティケートされた雰囲気に”
「普段は自分でメイクをしますが、舞踏会の日などは数年来信頼を寄せている、モナコで活躍するメイクとヘアのプロ2人に来てもらって支度をします」。
ヘアスタイルは、シニヨンにすると顔がより小さく見えて体とのバランスがよくないため、自分らしくいられるダウンスタイルが好み。ウエーブをつけて軽やかな印象に。
〔バッグ〕
“ドレスと靴を決めてから、トーンを合わせたビジューバッグをセレクト”
「ロングドレスのときは小さめのバッグが定番です」。左上から時計回りに「ジミーチュウ」「ロベルト カヴァリ」「ドルチェ&ガッバーナ」「イヴ・サンローラン」。
中身は携帯電話と口紅、パウダーなど、最小限のアイテムを忍ばせて。
〔ジュエリー〕
“夫の思い出が詰まった宝石を身につけると彼に守られているかのようです”
ハイジュエリーは舞踏会の装いの要。彼女の宝石はすべて、早世してしまったご主人からのプレゼントです。
左上から「ハリーウィンストン」(真珠)、「ブシュロン」(サファイア)、「ブルガリ」(時計)、「ショーメ」(ダイヤモンドのネックレス)、「ハリー ウィンストン」(ルビーのネックレス、イヤリング、指輪、時計のセット)、「ショパール」(時計)、左下の蝶の指輪はモナコのブランド「ゼグ&チェルラティ」のスペシャルクリエーション。