動きのクセや動物のエッセンスを取り入れて自身の役を構築
撮影当時、三浦さんは“体癖”という言葉を知ったそう。「そういうものは必要ないっていう人もいっぱいいると思います」と前置きした上で、「例えば、心臓に疾患のある人は右に体重をかけがちだったり。そういう体癖……重心がどっちにあって体重がどこにかかっているかっていうのは、立ち上がるときも物を取るときも、人のクセとして(役作りの)助けになるんじゃないかなって」思ったといい、「呼吸の仕方もきっと違うだろうなとも思って、腹式呼吸にするとか胸で呼吸するとか」といったことを試してみたとか。
また、「たまに動物園に行くんですよ」という三浦さん。それは、「振り向き方だったり、体の揺らし方に動物のエッセンスを入れる」という役へのアプローチ方法を知っていたからで、「動物園に行って、ひらめいたらそれを使うし、ひらめかなかったら(役にフィットする動物が)いないんだろうなと思うから、無理して探すことでもないんですけど。でも、今回は動物のエッセンスがたぶん使えるなと思って入れています。その動物が何かは明かしませんけどね(笑)」。
舞台『地獄のオルフェウス』出演時、プロデューサーから渡された書籍『メソード演技』で、動物を動きのヒントにすることを知った。