最上級の贅を尽くした客室
“ダイアモンド・スイート・プリンセス・グレース”
煌めく地中海を写したような天井デザインが印象的なこちらの部屋のほか、サロンだけでも全部で3室。2つの寝室、書斎、2つのドレッサールーム、ダイニング、キッチン、3つの浴室を備えている。今回のリニューアルによって、ホテルのシグネチャールームともいえる贅沢なスイートルームが誕生しました。
その一つが「ダイアモンド・スイート・プリンセス・グレース」。故グレース妃は「オテル・ド・パリ・モンテカルロ」を生前こよなく愛し、結婚記念日など大切な日を祝うなど、ホテルとの縁がことのほか深いかたでした。
室内にはほぼ等身大のグレース妃の肖像画のほか、将来の夫となる大公レーニエ3世に招かれたときの写真など、伝説の妃の足跡をたどるような趣が。グレース妃が情熱を傾けて取り組んだ、押し花作品も複数。間近で見る繊細な手仕事から彼女の息遣いが聞こえそう。そんな公妃へのオマージュが込められたスイートは、2フロアを使い、総面積910平方メートルという桁外れのスケール。
部屋というよりも空に浮かんだ夢のヴィラといった印象の空間は、まさに「これまでにつくられたすべてのものを超えるホテル」という創業者のビジョンの新たな体現といえるでしょう。
テラスの面積は440平方メートル。ジャクジー付きの広々としたプールもある。モナコを180度見渡せる絶好のロケーション。グレース妃が暮らした大公宮殿が正面に見える窓も。