藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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11月20日の贈り花
海外に住む娘から母への贈り花
お母さまの誕生日に、海外で暮らす娘さんからお祝いの花のオーダーをいただきました。海外にいてもお母さまの誕生日を忘れずに贈り花をされる娘さんの優しさ、とても素敵だと思います。
お母さまが花を見たとたん華やかな気持ちになれるように、ピンクのバラを2種組み合わせることにしました。
一つは広島県廿日市市の「とくなが園芸」さんから届いた丸みのある花姿が愛らしいローズシノという品種。もう1種は広島県竹原市の「神田バラ園」さんが生産しているシーアネモネ。どちらもクオリティの高さに定評がある、広島県が誇るバラ生産者さんです。
花形も美しく、花色もきれいにのった2種のバラを合わせたら、これはもう絶対素敵になります！ほかに大きな花は加えず、バラのすき間を埋めるように淡いピンクのアスチルベを挿し、グリーンの花材を加えてナチュラルに仕上げました。
お母さまを大切に想う娘さんの気持ちが、まっすぐに伝わりますように。
【使用花材】バラ ローズシノ、シーアネモネ
アスチルベ ライトピンク
アップルミント
豆軍配ナズナ
ユーカリ
贈り花のヒントバラにはピンクの品種がたくさんあるので、思い描いたイメージに合うピンクをセレクトすることが大切です。今回は淡いピンクとローズピンクの濃淡の組み合わせで明るい印象に仕上げましたが、シックな色合いのピンクを使えばさらに大人っぽい印象になります。
バラの花形もいろいろあるので、異なる花形の品種を選ぶと、変化のある表情に仕上がります。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信／Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」（フルール トレモロ）オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
https://www.fleurs-tremolo.com『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン＆ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売！
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。 
