全国各地から新たに登場話題のブランド米を『家庭画報』本誌でテイスティング
近年、新種のお米のニュースや広告を見る機会が増えたと感じるかたも多いでしょう。
実際、全国で「わが県の顔となる米を」と、新しいお米が盛んに開発されるようになっています。
その目的は、第1には温暖化に負けずにおいしいお米を作り続けること。かつ、さらなる美味を実現することです。
日本のお米のおいしさは、粘り、柔らかさ、甘さ、うまみが豊かかつ均整のとれたコシヒカリが主な基準となっています。
その一方で、お米にも強い個性が求められるように。新種のお米では、コシヒカリを超える味わいを目指しつつ、しっかりと「粒感」を主張させる傾向が強まっています。
今回紹介するお米は、2017年以降に市販が開始されたもの。時代の好みに沿い、かつ特徴を打ち出そうとしのぎを削る各県の思いが込められています。
土鍋で同時に炊き上げて試食!
家庭画報のごはん炊き土鍋/家庭画報ショッピングサロン TEL:0120-919-287今回のテイスティングでは、伊賀焼の窯元「長谷園」と家庭画報が共同で開発した「ごはん炊き土鍋」を使用。
米2合に対し水400mlの割合で揃え、蒸らし直後と、30分後の味を比べた。
食のプロフェッショナルがテイスティング
撮影/青谷 慶奥田 透さん(「銀座小十」主人)2003年に開業。移転を経つつ、15年以上にわたり銀座の地で活躍し、ミシュランの星を取り続ける。本物の素材を追求し、日本料理の進化に取り組む姿勢の真摯さは業界随一。パリ、ニューヨークに支店を構え、日本料理を世界に広めている。
小池理雄さん(お米マイスター五つ星)東京・原宿に暖簾を掲げる、昭和5年創業の老舗米店「小池精米店」の3代目。全国47都道府県の産地に赴き、農家と対面したうえで、吟味した米を仕入れる。お米の楽しみ方を広める活動に意欲的で、国内外でイベントを開催。メディアでも発信中。
久保香菜子さん(料理研究家)幼い頃から料理好きで、高校生にして京都の「たん熊北店」で学ぶ。大学卒業後、辻調理師専門学校を経て、出版社で料理書を編集。その後、料理研究家に転身し、料理教室の主宰のほかテレビ、雑誌などのメディアでも幅広く活躍。著書多数。
齋藤元志郎さん(「旬香亭」主人)35年のキャリアを持つシェフ、食のプロデューサー。フランス修業を経て、フランス料理に取り組んだのち、洋と和の融合を実践した先駆者。東京・目白に洋食店「旬香亭」を構えるほか、近年は揚げ物、カツカレー、中華そばの専門店も手がける。
長谷園 イガモノ東京店(東京都渋谷区恵比寿1-22-27 TEL:03-3440-7071)江戸時代創業の伊賀焼窯元「長谷園」の東京のアンテナ店。食卓を彩る伊賀焼の数々を取り揃え、土鍋料理の料理教室も開催する。撮影/青谷 慶