【食べ比べての結論!】
炊きたてのあつあつで楽しみたいのは——
飯碗、小皿/長谷園 イガモノ東京店●いちほまれ(福井)
●星空舞(鳥取)
●金色の風(岩手)
●新之助(新潟)
●富富富(富山)
●くまさんの輝き(熊本)11種類の米を同じ条件で炊き上げ、炊きたてと冷めた状態で試食。それぞれで特徴的だった銘柄の感想と、合うおかず、食べ方を食のプロフェッショナル4名に語っていただきました。
まずはあつあつのご飯。温度が高いからこそ、立ち上る香りやひと口目の印象、弾力や粘りが際立ちます。
小池理雄さんが「うまみがズドンと舌に来ました。白いご飯そのものを味わいたいお米」と評したのは、
いちほまれ。
甘みもうまみも強く、米の味に厚みを感じるのが特徴です。
もっちりした食感が印象的、という声を集めた
星空舞もまた、存在感の強いお米で、「梅干しや浅漬けなど、シンプルなものが合いそう」と、久保香菜子さん。
一方、奥田 透さんが「あっさりとした味わいとバランスのよい中庸さが魅力」と話すのが、
金色の風。
「スタンダードな味で安心感があります。太刀魚や鮭など、さっぱりとした魚の塩焼きに合いそうです」。
また、「それよりやや力強い印象なのが
新之助」とも。「さばの味噌煮や照り焼き、きんきの煮つけなどと釣り合う味」と話します。
富富富は、「粒感が際立ち、うまみの主張もあります。ピラフやさらりとしたタイ風カレーによさそう」と、齋藤元志郎さんは洋食の視点からその個性を評価。
そして洋風雑炊やリゾットには、プリッとした弾力と甘みが印象的な
くまさんの輝きを推します。
「豚の角煮や鶏の治部煮など、お肉を甘辛く仕立てた料理とも合いますね」と奥田さんからも一言。