【食べ比べての結論!】
冷めたときに個性が際立つのは——
●里山のつぶ(福島)
●ひゃくまん穀(石川)
●だて正夢(宮城)
●雪若丸(山形)
●よさ恋美人(高知)次に、お米の味をじっくり味わうことができる、冷やご飯。弾力や粘りなどの食感が、冷めてどう落ち着くかにも注目です。
里山のつぶは、その名のとおり、米粒の大きさが特徴のお米。
「時間をおいたほうがうまみが増すようです。食感にもまとまりが出ます」と奥田さん。粒の大きさと相まって、食べごたえのある印象を作ります。
ひゃくまん穀は、炊きたてのうまみ、甘み、粘りの豊かさでも注目を集めましたが、時間が経つとさらに際立つという意見が多数。
「冷えたときの独特の甘みが印象的」と、久保さん。「お弁当やおにぎりで楽しみたい味です」と話します。
小池さんが「冷めても力が落ちない。みずみずしい」と評したのが、
だて正夢。
こちらは、お米の硬さのもとであるアミロースの含有量がひときわ少ない、粘りの強いお米。
「もっちりとした食感が好きなかたにおすすめ。炊きたてでも冷やでも、その魅力が強く出ます」と久保さん。
一方
雪若丸は、炊きたてのときの粒が弾けるような食感が、冷やご飯でも生きています。「粘りや甘みが持続。バランスのよさも魅力です」と奥田さんは評します。
齋藤さんは「今回、個人的にいちばんおいしいと思ったのが
よさ恋美人の冷やご飯。洋食弁当で、揚げ物やオムレツなど力強い味のおかずと合わせたいですね」と評価。
炊きたての力強さ、甘み、うまみ、もっちり感が冷めてもなくならない、という意見を集めました。
〔特集〕進化した新顔のブランド米を楽しむ 美味なり、日本の「米」(全4回)
撮影/本誌・西山 航 コーディネート/久保香菜子 取材・文/柴田 泉
『家庭画報』2019年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。