夫婦に共感したり、応援したり。そんな気持ちを引き出せているか
違和感なく観てもらえること。それが一番の目標だったという松重さん。完成した作品を自身が観るときも、「夫婦として見えるかということと、妊活を乗り越えるその夫婦に共感したり応援したりっていう気持ちを引き出すような映画になっているか、それが演者としての見方」だといいます。そして、本作は「なんとかクリアはできているんじゃないかなというふうには観られました」。そう思えたのも北川さんの力で、「北川さんにありがとうという気持ちが大きいですね」。
原作者のヒキタさんと、北川さんもいらっしゃる場で会ったという松重さん。そのときにヒキタさんが「やたら“うちの嫁もかわいいんだ”って。“そりゃ北川景子さんには負けるけど、うちの嫁もすごくかわいいんだ”って言うんですよ」。そんなヒキタさんに触れて、「かわいいじゃないですか。ヒキタさんのそういうところが愛される作品になるヒントなのかなとは思いましたね」。
ヒキタさんの別の作品も読んでいた松重さん。「マッチョな作風の人が、こんな思いをして妊活していたんだっていうギャップが面白い」