『家庭画報』本誌・好評連載中の今森光彦さんと家庭画報とのコラボレーションによるオリジナルのオーレリアンの傘を製作しました。 自然や生命を見つめる温かな眼差しから生まれる「切り絵」の世界と、世界最先端の高性能素材が融合した、画期的な晴雨兼用傘です。
撮影/本誌・大見謝星斗■生命に出会ったときの一瞬の感動を切り絵に閉じ込めて──生き物が大好きで、その表現手段として、写真や切り絵があるという今森さん。生き物に出会ったときに感じた感動を伝えたいという気持ちが、創作活動の原点になっています。そもそも切り絵は、小学生の頃、熱中していたもの。 「花や蝶の魅力を出したい」という思いから、30年のブランクを経て再開してみると、自分でも不思議なほど「難なくできた」といいます。お手本もなく、先駆者もいない 世界にあって、紙を重ね、「ずらし切り」をし、グラデーションや陰影をつける手法は、試行錯誤しながら独自に編み出した技法です。
今森さんが切り開いてきた独創的な作風は、『家庭画報』本誌連載でご紹介していますが、今回、オーレリアンの豊かな里山の自然をモチーフにした世界を、平面絵画から傘に置き換え、グラフィカル に表現しました。「発色の鮮やかさと軽さに驚きました。二次元の作品とは、構図が変わるので別の趣や広がりがあり、新鮮。今回の絵柄はすべて日本の生き物。 この傘を通して、日本の四季や自然とつながる豊かさを感じてほしいですね」。
■柄は3種ご用意しました左「ミヤマシジミとツルキンバイ」、 中「ウソとコブシ」、右「カワセミとヤマザクラ」
「カワセミとヤマザクラ」 2013年度の『家庭画報』連載「オーレリアンの庭」で発表された作品。青く輝く宝石のように美しいカワセミは、アトリエのすぐ下を流れる天神川で、春によく見かける鳥。ヤマザクラとともに配置した。
「ウソとコブシ」 「構図を考えるのが一番の楽しみ」と今森さん。この作品は花びらを食べにやってくるウソをどこの枝に留め、ポーズをどうするかを悩んだという。製作は、枝→花と葉→鳥の順に進められた。
「ミヤマシジミとツルキンバイ」 山地の林下に生える多年草で黄色い花をつけるツルキンバイ(蔓金梅)と、そこにやってくるミヤマシジミの競演。切り絵には通常、ファインペーパーを使用しているが、花には透け感のある和紙を採用。
■~軽くて丈夫、超撥水の理由~
オーレリアンの傘に2大高性能素材POINT 1
超軽量・硬くて折れにくい 東レ・カーボンファイバー「トレカ®」採用東レが開発した世界最先端の高性能カーボンファイバー「トレカ®」を採用。長傘は、親骨・中棒・受骨・持ち手まですべてオールカーボン(折畳み傘は親骨のみ)。特徴は、
1:硬くて折れにくい(破壊強さ実験では従来鉄骨の約2倍、曲げ応力実験では約1.4倍)
2:軽い(重量は従来鉄骨の約45%)。
「トレカ®」は、超軽量および耐久性に優れるという特徴を生かし、航空機ボーイング787の主翼や胴体に使用されている炭素素材。POINT 2
最先端の超耐久撥水織物 「ナノブリッド™」使用生地には東洋紡STCが開発した超耐久撥水加工素材「ナノブリッド™」を使用。下の表のように従来撥水加工が、すぐに性能低下するのに比べ、耐久性、防汚性(撥油性)に優れ、柔らかい風合いも実現。振るだけで水滴が落とせ、その性能が長く続く。
ナノブリッド™の性能評価
従来難しいとされていたナイロンの耐久撥水加工を可能に。洗濯50回後でも撥水効果が持続する超耐久撥水織物で、ソフトな風合いも維持。 ■長傘と折畳み傘をご用意しました長傘〈親骨 60センチ〉
親骨から中棒、受骨、持ち手まで世界初、オール「トレカ®」カーボン
東レの高性能カーボンファイバー「トレカ®」を全面使用したオールカーボン。220グラムの超軽量。生地は東洋紡STCが開発した超耐久撥水加工素材「ナノブリッド™」。紫外線遮蔽率90%以上の晴雨兼用。熟練した傘職人による日本製。親骨の長さ60センチ。全長85センチ、直径104センチ。 柄は、「カワセミとヤマザクラ」「ウソとコブシ」「ミヤマシジミとツルキンバイ」の3シリーズ。価格は各2万円。折畳み〈親骨 55センチ〉
お洒落な共柄の袋付き。持ち手に高級桜材
親骨に東レ「トレカ®」、生地に「ナノブリッド™」を使用。持ち手と部材は桜の天然木。 本体205グラムと軽量。コンパクトな3段ミニ。便利な2WAY傘袋付き。 紫外線遮蔽率90%以上の晴雨兼用。熟練した傘職人による日本製。親骨の長さ55センチ。全長28/58センチ、直径98センチ。柄は「カワセミとヤマザ クラ」「ウソとコブシ」「ミヤマシジミとツルキンバイ」の3シリーズ。価格は各2万円。