【作り方】
1:鮭1切れにつき塩1gを、厚みのあるほうは多めに、薄いハラス(腹身)は少なめにふる。鮭は身が柔らかいので、塩はすり込まないこと。やさしくなじませ、10分ほどおく。
2:バットに小麦粉を入れ、1をのせて全体にまぶす。手ではたいて余分な粉を残らず落とし、ごく薄くまとわせる。皮にも忘れずに。
3:フライパンにサラダ油をひき、弱めの中火にかけてすぐに2 を皮を下にして並べ入れる。フライパンをゆすりながら焼く。
4:魚臭くなったり油の色が濁ったりしたら、ペーパータオルできれいに拭き取り、新しい油を少量足して焼き続ける。
5:皮側の粉に色がつき、ハリが出てくる。ピチピチピチという音が消えないように。魚から水分が出て油に当たっている証拠。
6:5 を横に倒し、皮の縁と側面を同様に焼く。反対側の側面も焼く。
7:トングで皮を下にし、パリッとするまで焼く。指で側面や上面を押さえ、火の入り具合を確かめる。上部の一番盛り上がった部分を見て、水分が出てぬれた状態になったら、そろそろ焼き終わり。
8:トングで持ち上げ、上部の一番盛り上がった部分を下にして焼く。ペーパータオルで油をきれいに拭き取り、火を止めて余熱で身にやさしく火を入れる。
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谷 昇(著)
定価:本体1,600円+税
撮影/日置武晴