独特の香りで秋を感じさせてくれる金木犀の花。この香りを楽しむシロップを作ってみませんか? お菓子研究家、日本茶インストラクターの本間節子さんによるこのレシピは、台湾を旅した時に出会った金木犀の花が入ったシロップの水割りがベースになっているそうです。緑茶に加えれば幸せな一杯のできあがり。
金木犀は満開の時期より前に花を摘み取り、茎やゴミを取り除いて水でよく洗って使います。金木犀の開花を待つ時間、シロップをつくっている時間、お茶を淹れる時間、全てが楽しく感じられますよ。金木犀のシロップがなければ、桂花酒を沸かしてアルコール分をとばしたものを代用してみてください。本間さんの著書『あたらしくておいしい日本茶レシピ』より。
【材料 2杯分】
・釜炒り製玉緑茶 6g
・お湯 240cc
・金木犀シロップ(下記参照) 大さじ1
■金木犀のシロップ(作りやすい分量)
・金木犀 100g
・水 300cc
・砂糖 300g
【作り方】
1:金木犀シロップを作る。金木犀は満開の時期より前に花を摘み取り、茎やゴミを取り除いて100g用意する。水の中でよく洗い、ザルに取り、水気をふいて乾かす。
2:鍋に水と砂糖と1の金木犀を入れて一度沸かす。煮沸したびんに入れて脱気する。冷蔵庫で保存する。
3:釜炒り製玉緑茶を85~90℃のお湯で淹れる。
4:グラスに金木犀のシロップを入れてお茶を注ぎ入れる。
この1冊で日本茶のある暮らしがぐっと広がります。抹茶だけではなく、煎茶、ほうじ茶、抹茶、和紅茶に炭酸、ハーブ、柑橘、甘味を加えたり、凍らせたり。ビタミンやカテキンが豊富に含まれる日本茶をもっとおいしくいただく、47のアイディアが詰まっています。
本間節子(著)
定価:本体1,300円+税
撮影/西山 航