13歳にしてドラマ初主演。以来、様々な作品に出演し、観る人を魅了してきた夏帆さん。本作ではCMディレクター・砂田を演じる。自分をさらけ出せるような役に出会えたらいいなと思っていた
CM界において第一線で活躍する箱田優子さんの初映画監督作にして、第22回上海国際映画祭アジア新人部門最優秀監督賞および優秀作品賞、第19回「ニッポン・コネクション」ニッポン・ヴィジョンズ審査員スペシャル・メンションを受賞。さらに、第43回香港国際映画祭ヤング・シネマ・コンペティション部門や第21回台北映画祭国際ニュータレントコンペティション部門、第13回JAPAN CUTS〜ジャパン・カッツ!〜に正式出品されるなど、海外でも注目を集める映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』。
自称売れっ子のCMディレクターで、日々仕事に明け暮れながらも、理解ある優しい夫もいる砂田。一見、充実した生活を送っているようで、実は心は完全に荒みきっていて。そんな砂田が困ったとき、必ずそばにいてくれた清浦。ある日、2人は砂田の病気の祖母を見舞うため、砂田が大嫌いな故郷に向かい……。
箱田監督が自身を投影したというキャラクターの砂田を演じたのは、「今、自分が一番やりたかった役とやっと巡り合えたと心から思いました」という夏帆さん。それほど砂田役に魅力を感じたのは、「自分をすべてさらけ出せるような、そんな役に出会えたらいいなと思っていて。この役だったら、それができるんじゃないかな」と思ったから。それは、砂田に共感できたからだといいます。