イタリアの伝統的な職人技に支えられた、タイムレスでモダンかつ機能的なデザインが、男女を問わず愛されている「ヴァレクストラ」。2019年秋冬コレクションの大きなニュースは、創業当時からブランドのアイデンティティを築いてきたコレクションやアイテムを再解釈した「セリエ エス」が登場したことです。また、旅行にも最適なサイズ感の「ケーヴァル トート」や、エレガントな「マイクロ イジィデ」にも注目が集まっています。複雑な建築物のように細部にまで美意識が息づく名品たちが、アートのような永遠の美しさで魅了します。
[デイリーバッグ]伝説的コレクションの再ローンチ
有機的なフォルムは、初めてこのコレクションが登場した60年代に流行したものです。バッグ「セリエ エス」(幅21×高さ15×マチ9cm)33万5000円1961年に登場した、オリジナルの「セリエ エス」はビジネストラベラーをはじめメンズに向けて作られたものでした。
伝統的なドクターズバッグからインスピレーションを得た控えめなエレガンスを表現したデザイン。そして、持ちやすさを考えて設計されたハンドルに、書類と着替えを分けて入れられる実用的な構造がたちまち評判となりました。
1969年には、オリジナルの美学はそのままにサイズやプロポーションが異なるレディスバージョンが誕生。当時、デザイナーや建築家、知識人、起業家、シネマに登場する俳優たちが集まり活気にあふれていた北イタリアの新たなライフスタイルにフィットし、大ヒットとなりました。
その伝説のコレクションが、今シーズン、軽やかなショルダーバッグとなって復刻。現代に甦った「セリエ エス」は、プロポーションと中の構造がリデザインされ、ミニマルで澄んだ幾何学的デザインで知られたイタリアの著名建築家・故カルロ・スカルパに着想を得たメタルのジッパーがアクセントにあしらわれています。
「ヴァレクストラ」ならではの、コバの美しい仕上げも際立つシンプルなスタイルは、今も新鮮な魅力に溢れています。
シックなカラーは、60年代に称賛されたオリベッティ社のタイプライター「レッテラ22」や「フィアット500」などにインスパイアされ、生まれました。バッグ「セリエ エス」(幅21×高さ15×マチ9cm)33万5000円 [トラベルバッグ]アーカイブ素材をまとった軽量モデル
カーフレザーの縁取りやハンドル、フロントポケットがアクセントに。バッグ「ケーヴァル トート」(幅33.5×高さ29×マチ16cm)14万9000円レザーとは異なる魅力を放つ、「ヴァレクストラ」のアーカイブ素材でつくられた「ケーヴァル」コレクション。一般的に防弾チョッキやヨットの帆などに使用される素材は、非常に強靭かつ、軽量なので旅行に適しています。
その素材で作られたトートバッグは、日本とハワイ店で手に入れられるアイテム。肩から掛けられるハンドルの長さは、使い勝手も抜群です。フロントのポケットには、航空券や列車の乗車券も入れられて便利。
もちろんデイリーにも活躍するはずです。バリエーションも豊富で、写真のミディアムサイズの他にラージサイズが揃い、ミディアムは9色、ラージは3色のカラーがラインナップされています。