モロッコ北部の街シャウエンをイメージ。青い染めハボタン「碧てまり」を使ったアレンジ

12月15日の贈り花

陶芸家の個展に海をイメージしたアレンジを贈る

知り合いの陶芸家の女性が、海の生き物をテーマに個展を開催すると聞き、お祝いの花を贈りました。アレンジのテーマはもちろん海の青。ずっと憧れている青い建物が並ぶことで有名な、モロッコ北部の街シャウエンをイメージして作りました。

海の青、建物の青は染めのハボタンで表現。美しい青のグラデーションがとても自然で、染めであることを忘れてしまうくらいです。白地に赤紫が少し入るラナンキュラスをアクセントに加えた理由は、モロッコエマという品種名だったこと。花屋のこだわりですが、こんなつながりから似合う花を探すのは、とても楽しい作業です。


青い街に降り注ぐ光をイメージして、シルバーグリーンのカンガルーポーも加え、動きを出してみました。

さまざまな魚介類をモチーフにしたユニークな作品が並ぶ個展で、その雰囲気に馴染みながらも、ぱっと目を引く存在感のあるアレンジを目指しました。

【使用花材】
ハボタン 碧てまり（染め）
ラナンキュラス モロッコエマ
カンガルーポー ライラッククイーン
アスチルベ ライトピンク
コニファー ブルーアイス
ユーカリ

贈り花のヒント
染めのハボタンの青がより美しく引き立つように、このアレンジではグリーン花材にシルバーリーフを選んでいます。シルバーリーフの落ち着いた色合いは、海の中の静けさを表現するのにぴったり。コニファーのブルーアイスが出回るのはこの時期だけですが、ユーカリなら一年中入手できます。シルバーリーフを上手に使って、花色を引き立たせつつ、落ち着いた美しさが感じられるアレンジにしてみてください。

下の写真をスワイプしてご覧ください。