リアルな感情を引き出すために一番いい方法をいつも探している
撮影前に村で過ごしたのはメイフェア監督だけではありませんでした。1か月間にわたって、「家族としてキャストの皆さんにも19世紀当時の生活をしてもらいました」。そこでは、「古い荘園スタイルというか、それぞれの奥さんたちに居住空間があって。そこに住んで、当時の生き方をして、当時の方法で絹糸を織ったり、料理をしたり。キャストだけでなくスタッフも全員が当時の生活方法を学んでいきました」。その時間は「必須だったと思います」とメイフェア監督は振り返ります。
「なるべく感情的な真実をつかむための努力をしたいと思っていて。今回は当時の生活をするという方法を使うことが、リアルな感情を得るのに一番いい形だったと思います。1か月間、撮影監督と私はいつもキャストと一緒にいて、キャストが普通に食事をしたり遊んでいるときも、カメラを回していたおかげで、脚本にはなかった、すごくピュアで美しいシーンが撮れました。具体的には、女の子たちの関係性であったり、子供たちが歌っていたり、水浴びしているところです」
「この映画は、曽祖母の話と私自身が経験したこと、リサーチしたこと。それらが組み合わさってできたものです」とメイフェア監督。