藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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12月19日の贈り花
キリストの名を冠するバラをクリスマスギフトに
クリスマスの贈り花にぜひ使いたいバラがあります。オランダで育種させたバラ クリストローゼ。ビロードのような質感の、鮮やかな深紅のバラは、名前もクリスマスにぴったり！
ちょうどお世話になった方にお礼も兼ねてクリスマスの贈り花をしたい、というオーダーをいただき、クリストローゼをたっぷり使ったアレンジを制作しました。
赤いバラだけを集めると意外に暗くなりがちなので、花びらが薄く透明感のあるラナンキュラスやスイートピーの赤を加え、さらに白のスカビオサや白緑のバイカラーのラナンキュラスを加え、シルバーブルニア、コニファーのブルーアイスなどを足して全体を赤×緑×白&シルバーというクリスマスカラーにしてみました。
この花色なら誰が見てもクリスマス気分を感じていだたけると思います。せっかくぴったりの花名のバラですから、メッセージカードにそれを記してアレンジに添えました。
バラの名前を知れば、クリスマスの雰囲気を伝えたいという依頼主の気持ちがさらに明確に届くと思います。
【使用花材】バラ クリストローゼ
+ラナンキュラス ポンポンドラコ、ポンポンシレンテ
スイートピー アカープ、ホワイトラブ
シルバーブルニア
コニファー ブルーアイス
サツマスギ（ヒムロスギ）
贈り花のヒントクリスマスといえば、赤×緑が定番カラー。シルバーやゴールドを加えて、さらにゴージャスな贈り花にするのもおすすめです。
バラには素敵な赤花が豊富に揃っていますが、その色味で微妙に印象が変わります。今回使用したクリストローゼは重厚な雰囲気がする深紅ですが、軽快で明るい赤やひらひらと波打つ花びらが優雅な赤花もあります。
この時期の花屋さんには赤いバラが揃っているので、好みに合う赤バラを選んでみてください。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信／Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」（フルール トレモロ）オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
https://www.fleurs-tremolo.com『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン＆ヒント78 大切な人への贈り花』
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。 
