愛らしい「白玉椿」が主役のブーケ。ツバキにはあるひと手間を加えます

12月21日の贈り花

書の個展に届けるお祝いのブーケ

書家のお友達が個展を開催するので、その会場に飾る花を、というオーダーをいただきました。書ということで、和の雰囲気も感じるブーケにしたいと考え、ちょうど最盛期を迎えたツバキの中から、白玉椿（しらたまつばき）と呼ばれる白花の品種を選びました。

真っ白な花びらに、花の中央は黄色という白玉椿。何だか目玉焼きのようで本当にかわいらしい！このかわいらしさを生かすには、1輪だけを中心に置いたブーケがいいと考えました。


白玉椿と対比させるように、白い花びらの中心が緑になる個性的なラナンキュラスも加えることに。ブーケを贈られた方が「あら！」と笑顔になってくれることを期待した遊び心です。

チューリップやハボタン、ランのパフィオペディルムなど、白と緑の花のみを加え、全体をさわやかに気品高くまとめました。ブーケの外側にはつややかなツバキの葉を加えて、全体を引き締めてします。

【使用花材】
ツバキ　白玉椿
ラナンキュラス　フェスティバルビアンコ
ハボタン
チューリップ スーパーパーロット
パフィオペディルム

贈り花のヒント
切り花のツバキは冬が最盛期の花材で、12月上旬から出回っています。濃淡ピンクや赤、白などの花色があり、個性的な絞り模様の品種もあるので、ぜひ贈り花にも利用してみてください。

ツバキは水揚げはよいのですが、花がぽろっと落ちてしまうのが難点。贈り花に使う際には、花がガクから外れないように、花とガクを、花用の接着剤で貼り付けるというひと手間をかけています。

そうすると花ごと落ちることはなく、長く楽しんでいだたけます。

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