3か月でも1か月でもいい。“バイリンガール”ちかさんがプチ移住で出合った新たな景色
親しみやすい口調と素敵な笑顔で、生きた英会話や情報をYouTubeで発信し、人気を博す「YouTubeクリエイター」の“バイリンガール”こと吉田ちかさん。
今年から、「ノマド(時間と場所にとらわれない働き方)ファミリー」として、ご主人とご長女とともに、3か月ずつさまざまな国で暮らす「プチ移住」をすることにしました。
最初の場所に選んだのは、オーストラリア・メルボルン。その暮らしの中での体験や発見、出会い、素敵なカフェのことなど……。
現地で経験したさまざまなことをシェアしたいという思いから、メルボルンでの暮らしについて綴った書籍が完成。プチ移住生活を通して見えてきたことについて、ちかさんに伺いました。
3か月ずつ異なる国で暮らそう!
――なぜプチ移住をしようと思われたのでしょうか?昨年、長女(プリン)が産まれて、夫(おさるさん)と「この子をどこで育てようか」と話し合うようになりました。自然も文化も豊かで、クリエイティブで大胆な遊びもできる場所で、伸び伸びと育てたいと思ったんです。
話すうちに、「(当時住んでいた)東京にこだわる必要はないよね」となって。
夫婦ともフリーランスでクリエイティブな仕事をしていること、私がアメリカ育ちということもあって、最終的には「世界中のどこでもありだよね」ということになりました。
3か月なら、ほとんどの国は観光ビザだけで滞在できるので、プリンが小学生になるまでは、いろいろな国で短期間暮らすプチ移住生活をしようということになりました。
そして、Let’s go!となったのです。
感覚的に選んだメルボルン
――最初の移住先としてメルボルンを選ばれました。旅の楽しさの一つはフィーリングを大切にすることだと思っているので、私はいつも事前のリサーチはしません。メルボルンも感覚的に選びました。
ちょうど移住先を考えていたのが2019年2月だったので、単純に暖かいところへ行きたいと思いました。
当時、フォローしているインスタグラマーにメルボルン出身の人が数名いて、お洒落な街という印象だったことと、2年間暮らしていた大親友が子育てしやすい環境だと言っていたこともあって決めました。
ステイ先に最初はがっかり?!
メルボルンでのプチ移住生活について綴った『WAKE UP! in メルボルン』より。――心配だったことはありませんでしたか?住む場所選びがいちばん不安でした。日本で事前に「Airbnb」で決めたのですが、メルボルンの土地勘がまったくなかったので。想像とかけ離れたところだと困るので、前半と後半で住むところを変えました。
その前半の場所に最初に降り立ったときは、正直がっかりしたんです。
“暮らし“をイメージしていたので、コミュニティ色の強い、ビーチが近くにあるおしゃれな住宅街を選んだつもりだったのに、行ってみたら4棟のタワーマンションが建っているだけ。
でも、暮らし始めてみたら、眺めは素晴らしいし、トラム(路面電車)の乗り場も目の前、少し歩けば素敵な公園やスーパーもあって、実は暮らしやすいところでした。