一言で日本茶といってもさまざまな種類があります。本日ご紹介する釜炒り製玉緑茶は、お茶の葉を摘み取った後、釜で炒って酸化発酵を止め、揉みながら乾かした曲がった形状のお茶。
釜炒り製玉緑茶の特徴は、さっぱりしていて、香ばしさとまろやかさがあるところ。果物ととても相性がよいので、今回は日本茶によく合う“ゆず”と合わせてみましょう。
ゆずはジャムにして1年中楽しみます。ちょっとほっとしたい時にお茶に落とし、きれいな色合いと風味を楽しんでみてください。日本茶インストラクター・本間節子さんの『あたらしくておいしい日本茶レシピ』より。
【材料 2杯分】
・釜炒り製玉緑茶 6g
・お湯 260cc
・ゆずジャム 1 杯につき約小さじ2
■ゆずジャム(作りやすい分量)
・ゆず 2 個(正味150g)
・砂糖 120g
【作り方】
1:ゆずジャムを作る。ゆずは皮をよく洗い、8等分に切る。身を取り出して種を抜き、ざく切りにする。種はお茶用パックに入れる。皮はワタをきれいに削ぎ落とし、ごく細い千切りにする。
2:水を入れた鍋に皮を入れて火にかけ、2回ゆでこぼしてから、きれいな水で20分弱火で煮る。
3:別の鍋に1のゆずの身とひたひたの水を入れ、種の袋を加えて弱火で煮る。
4:種の袋を取り出した3の鍋に2を汁ごと加えて身と合わせる。砂糖を加えて煮詰める。ゆるいとろみがつき、ぼこぼこと沸くくらいが目安。
5:釜炒り製玉緑茶を85~90℃のお湯で淹れる。
6:温めた器にゆずジャムを入れ、お茶を注ぎ入れる。
この1冊で日本茶のある暮らしがぐっと広がります。抹茶だけではなく、煎茶、ほうじ茶、抹茶、和紅茶に炭酸、ハーブ、柑橘、甘味を加えたり、凍らせたり。ビタミンやカテキンが豊富に含まれる日本茶をもっとおいしくいただく、47のアイディアが詰まっています。
本間節子(著)
定価:本体1,300円+税
撮影/西山 航