きものSalonのイベントで母の紬を
冴えた空気に包まれ、母曰く「きもののお正月」である袷の季節を迎えました。少し季節が戻りますが、まずは9月に松屋銀座で行われた『きものSalon』のトークイベントでの装いからご紹介。
わたしは萩を描いた後染めの紬に、黒地の帯。秋の異称「白秋」という言葉から、帯締めを白ですっきりと引き締めました。実はこの帯、前回の百貨店でのイベントできものSalon 古谷編集長と一緒に呉服コーナーで見つけた戦利品。登場するなり、編集長に「あの時の帯!」とお互い笑い合ってしまいました。シックな私のスタイルに対して、編集長は京絞り寺田さんで誂えられたというきれい色の桶絞りの一枚を。アルハンブラ宮殿のモチーフから着想したという夢訪庵さんの帯に合わせて、ヴァンクリーフ&アーペルのアルハンブラの指輪を合わせた、スタイリッシュなコーディネートでした。
イベントは、著書『
一色采子のきものスタイルBOOK〜母のタンス、娘のセンス』(世界文化社)を切り口に、受け継がれたきものや帯の楽しみ方を中心にご紹介。お聞きになった方々が熱心に相づちを打ってくださる様子がとても嬉しかったです。
お役目が終わった後は、『きものSalon』2019-20秋冬号の表紙を背景に、カバー女優の気分を味わいました(笑)。どなたでも、表紙を飾れる舞台セットとして、来場された方々も楽しんでいらっしゃいました。