原因に応じて治療を行い日常では保湿ケアを中心に
ドライマウスの治療は、原因に応じて行われ、ほかの病気によってドライマウスを生じている場合は、その治療が最優先されます。
また、薬の副作用が疑われる場合は、その薬の中止や変更を、処方した主治医と相談します。
「薬を中止できないときは、よく嚙んで食べるなどの咀嚼リハビリに取り組んでおくと唾液腺が萎縮するのを防げます」と岩渕先生はアドバイスします。
一方、シェーグレン症候群やがんの放射線治療で唾液量が減少している場合は唾液分泌促進薬や漢方薬を処方することもありますが、根本的に治すのは難しいため、症状を和らげるケアが中心になります。
それは透析治療や加齢、ストレス、更年期障害などが原因の場合も同じです。
「日常生活では保湿することが大切です。不織布マスクで口を保護するほか、保湿剤やうがい薬で口の中の潤いを保ちます」。
ドライマウスの検査・診断チャート※唾液腺の機能を画像によって診断する検査 岩渕先生提供資料を参考に作成