「おいしくて居心地のよいお店が点在するのが赤坂の魅力です」
―勅使河原 茜さん
坂の多い赤坂は景観に変化があり、歩くだけでも楽しいと話す勅使河原さん。
「神社や公園の緑が豊かで、昔ながらのお店も残っていて。会食に利用できるレストランや、手土産を買うのにぴったりの洋菓子店『西洋菓子しろたえ』が近くにあるのも気に入っています」
西洋菓子しろたえのレアチーズケーキとシュークリーム草月会館から10分ほどの距離にある中国料理店「トゥーランドット臥龍居（がりゅうきょ）」も、そんな店の一つです。
トゥーランドット臥龍居での会食では2階のバンケットルームをよく利用するという勅使河原さん。庭の緑を眺めながら食事ができる1階奥の「THE GARDEN」で脇屋シェフとの会話が弾む。「特に好きなのが定番の前菜『九つの喜び』から始まるバラエティ豊かなコース料理。普段、中国料理は召し上がらないという年配のかたにも好評です」
五味の調和を大切にした前菜「九つの喜び」（1900円）は、勅使河原さんお気に入りの一品。実は同店オーナーシェフの脇屋友詞さんも、15歳で料理の世界に入って以来、赤坂を拠点としてきました。
勅使河原さんの話を受け、「赤坂は、昔ながらの料亭が残る都心の中の別世界。花柳界など、奥深い日本の文化が今に引き継がれているところに惹かれます」と話します。
季節の恵みを炊き込んだ「きのこと鶏手羽の土鍋ご飯」（2名用2500円〜）。
スプーンを入れればスープに変わる「上海蟹のするするスープ」（1500円）。そして、いけばなにも関心があるという脇屋さんとの会話は、やがて料理といけばなとの共通点について――。
赤坂を拠点に、気鋭の精神で活動を続けるお二人には、どこか相通じるものがあるようです。
●西洋菓子しろたえ1976年創業、赤坂のみに店を構える洋菓子店。店の3階で作るレアチーズケーキ（260円）とシュークリーム（180円）が二大人気メニュー（ともに税込みで持ち帰り時、変更の可能性あり）。「品がよく素直なおいしさは手土産にも最適」と勅使河原さん。
東京都港区赤坂4-1-4
TEL：03（3586）9039
営業時間：10時30分～20時30分、祝日10時30分～19時30分（喫茶はいずれも19時LO）
日曜定休
●トゥーランドット臥龍居季節の香り溢れる旬の食材をふんだんに取り入れた体にやさしい中国料理を作り出すのは、オーナーシェフの脇屋友詞さん。1階には広々としたホールと庭の緑を見渡せる「THE GARDEN」が、2階には和・洋の個室がある。
東京都港区赤坂6-16-10 Y,s CROSS ROAD1・2階
TEL：03（3568）7190
営業時間：9時～14時30分、17時30分～22時 土曜・日曜・祝日9時～21時（すべてLO）
昼コース4800円～。夜コース9000円～、アラカルト多数
表示価格はすべて税抜きです。
撮影／阿部 浩 平岩 享 角田 進 取材・文／鈴木糸子 冨部志保子 スタイリング／高橋匡子 ヘア＆メイク／大島知佳〈レーヴ〉
（宇崎竜童さん、阿木燿子さん）ショール、バッグ／エトロ（エトロジャパン） 指輪、ピアス、ブレスレット、ネックレス／アジュテ ア ケイ（京屋）
『家庭画報』2019年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
