現在、35歳。どこか憂いを感じさせる声と高い歌唱力が魅力。今回の“会いたい人”はシンガーソングライターの三浦祐太朗さん。10月2日に、オリジナル曲と母・山口百恵さんのカバー曲を収録したアルバム『Blooming Hearts』をリリースしました。現在ツアー中でもある祐太朗さんに、アルバムに込めた思いや今後の展望などを伺いました。
――2世代の楽曲が詰まった三浦さんならではのハイブリッドな新譜『Blooming Hearts』。企画当初から、今回はオリジナルとカバー半々でいこうと決めていたのですか?
「決めたのは、今やっている47都道府県ツアーで手応えを感じてからです。オリジナルのほかに母の曲も歌わせてもらっているんですが、それを聴いてくださるお客さんの熱量には凄まじいものがありまして。僕が歌い継いでいくことを皆さんがどう思われているのか、実際に人前で歌ってみるまでわからないところがあったんですが、2年前に思いきって母の曲ばかりのカバーアルバム(『I’m HOME』)を出してよかったなと改めて実感しました。『I’m HOME 2』を作る案も出たんですけれども、完全オリジナルも入れたいという僕の希望もあって、半々の構成になりました」
――選曲はすぐ決まったのですか?
「カバー曲に関しては、今回は一番世の中に知られている曲、セールスがよかった曲を入れています。最初はオリジナルとカバーを分けて2枚組にすることも考えたんですが、全曲でき上がったところで、これはもう1枚にまとめて、曲順もごちゃ混ぜにしたほうが絶対に響くなと確信しました。母のファンの方はもちろん、母を通じて僕を知る方も、僕を通して母を知る方にも楽しんでいただけるアルバムに仕上がったんじゃないかなと思っています」