専門店に聞きました!きものコーディネートのコツとTPO 第5回(全8回) 『きものSalon』本誌が頼りにする専門店に聞くコーディネート企画。今回のテーマは「ハレとシャレ」。現代のフォーマルシーンに提案したい「ハレ」の装いと、きものファッショニスタになれる「シャレ」。さてその極意とは?
前回の記事はこちら>> 纏うほど自信となる本物志向の伝統美
「創作呉服 丸重多かはし」
〔ここがポイント〕
お顔映りのよさが一番大事〝似合う〞を叶えましょう
「絹の発色は不思議なもので反物をあててみるとお顔の印象ががらりと変わったりしますよね。きものを選ぶときに年齢を先にお考えになる方が多いのですが、個性は人それぞれ。きもののほうからあなたの個性を引き出してくれることもよくあります。あとは草履やバッグなどTPOに合わせて似合うひと揃えに出合うようトータルで考えて。そんな素敵な時間を提供するのが専門店の楽しさだと思っています」(女将 髙橋あゆ美さん)
「創作呉服 丸重多かはし」の提案
専属工房で創作されるオリジナルの振袖を求める人が全国各地から訪れるという豊橋の専門店。流行に左右されない本物志向のきものと帯が揃います。京都にデザイン室もあり、能装束、小袖、正倉院宝物などを題材にしつつ独創的なオリジナル品を展開、本当のフルオーダーができる貴重なお店です。
ハレきものは荘厳な雰囲気の紅葉柄。惜しげもなく生き生きと描かれた季節感が晴れがましく、和歌が浮かんできそうな雅な世界へと誘います。
シャレは一転、着回しのきく使い勝手のよいきもの。帯を替え小物を替えれば、年齢を問わずいろいろなシーンで活躍してくれることでしょう
Information
創作呉服 丸重多かはし
愛知県豊橋市中松山町 35-2
撮影/西山 航、伏見早織、久保田彩子(本誌) 着付け/高橋惠子 園田美保子 伊藤和子 構成・文/古谷尚子(本誌)
『きものSalon』2019-20秋冬号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。