「とらや 赤坂店」は青山通りの憩いの場
とらや 赤坂店2018年10月1日、3年間の休業を経て「とらや 赤坂店」は生まれ変わりました。その外観に驚いた人は多かったかもしれません。低層の4階建てで、深い屋根を持つ総ガラス張りの温かく有機的な佇まい。ガラス越しに3階まで吹き抜けの店内が見て取れます。
2階は定番商品から季節限定商品までを扱う開放的な売り場となっている。正面には見事な黒漆喰の壁。中央のロゴは旧赤坂店で使われていたものをプラチナ箔加工して再び掲出。1階のエントランスから階段を上がると、開放的な売り場が広がります。建物壁面や天井など内装には奈良吉野の檜がふんだんに使われ、要所には黒漆喰の壁が見られます。
設計は木を生かすことで定評のある内藤 廣さん。東京ミッドタウン店をはじめとらやの店舗を手がけてきた建築家です。建築のコンセプトは「簡素にして高雅」。まさに、の感があります。
「虎屋菓寮」は3階に位置しテラス席もある。目の前に赤坂御用地の深い緑が広がる景観は得がたく、心豊かな時間をもたらしてくれる。「虎屋菓寮」は以前の地下から3階に。天井は高く、ガラスの向こうには赤坂御用地の豊かな緑が広がります。「心地よく、ゆったりと過ごしていただける場所をと考えました」と黒川社長。菓寮ではガラス越しに隣接する「御用場」での菓子作りも見られ、お客さまに好評です。
地下1階には虎屋文庫の資料展などを開催するギャラリーも併設。
和菓子屋の要素に特化して生まれ変わった、とらや 赤坂店。「いい意味で古さが残り、のんびりとした空気のある街」と黒川社長のいう赤坂に、新たな憩いの場の誕生です。