第19回
秋到来! きもの好き必見の展覧会へ行ってきました
「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美-」最後の展示室にある正倉院の中倉を再現した展示は写真撮影OKスポットです。芸術の秋、正倉院宝物が東京に!
ある日朝刊を見ていると「正倉院の世界展、東京で開催決定」の見出しが目に飛び込んできました。
正倉院とは、今から約1260年前に奈良の東大寺境内に建てられた総檜、校倉(あぜくら)造りの巨大な宝庫のこと。中に収められている宝物は、奈良時代に聖武天皇の冥福を祈って光明皇后が東大寺に献納した遺愛品のほか、正倉院文書や文具、東大寺の法要で使われた品々など。
毎秋、奈良ではこの正倉院の倉に収められている宝物の一部を展示する「正倉院展」が開催されるのですが、今回は天皇陛下御即位記念として正倉院宝物が大規模に展示される特別展が38年ぶりに東京国立博物館で開催。さらに今回は法隆寺が皇室に献じた「法隆寺献納宝物」も同時に展示するという、大変貴重な特別展なのです。
また正倉院の宝物はきものの文様にも使われる重要な古典柄のひとつ。本誌きものSalonでも頻繁に正倉院文様があしらわれたきものや帯をご紹介しています。
華やかで高貴な雰囲気の古典柄の正倉院文様はフォーマルな場に相応しく、訪問着などにも多く用いられています。※『家庭画報特選 きものSalon 2019春夏号』より。展示会の展示品ではありません。東京で正倉院展が開催です! 早速A子と展覧会へ行ってまいりました。今回はその様子をレポートいたします。