すし 久遠 くまがい
昼のおまかせコース(予約制)より。奥左から、まぐろ、くえ、かつお、竹しょうがの甘酢漬け、さんま、イクラ、あなご。握りはこのほかに2貫。静寂な地下空間で、小気味よいおすしを
六本木通りの脇道で開業して4年目を迎える「すし 久遠 くまがい」。地下に下りると、天然素材を用いた静寂な空間が現れ、非日常の世界へ誘われます。
店内奥の椅子席のカウンターは7席。黒く塗った檜の氷室がスタイリッシュ。当日予約も可。店内には2つのカウンターがあり、組子細工が見事な入り口の扉の奥は、掘りごたつの個室。隣の廊下を進むと、奥には檜の氷室が圧巻な、シックな椅子席が設けられています。
奥左から時計回りに、のどぐろ塩焼き、里いものすり流し、式部草のおひたし、揚げなす。このほかに2品供される。店主の熊谷裕二さんは、「グランドハイアット 東京」の副料理長として活躍したベテラン。丁寧な仕込みが光るおまかせコースは、代々木上原の本店「すし 久遠」の流れを汲んでいますが、あなごの煮方や煮きり醬油は熊谷さんのオリジナルです。
数量限定の「ばらちらし」。わさび醬油であえた具材は、うに、イクラ、あなご、まぐろ、卵焼き、きゅうりが定番。昼のばらちらしは、しいたけやかんぴょうなどを混ぜた酢めしに、新鮮な魚介をたっぷりのせた逸品。贅沢なランチをテンポよく楽しみたいときにも重宝します。
すし 久遠 くまがい(すし くおん くまがい)
東京都港区赤坂1-7-4 No.1ニイクラビル地下1階
TEL:03(5114)6800
営業時間:11時30分~13時30分、17時~21時30分(LO)
日曜定休
昼ばらちらし2000円、おまかせ握り3000円、5000円、おまかせコース1万円。夜コース1万5000円
個室1室 要予約
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/阿部 浩 取材・文/小松めぐみ 露木朋子
『家庭画報』2019年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。