動画を撮りながら、自宅でも菊練りを何度も練習した結果……
どんな役でも、しっかり準備をしてから撮影に入りたいと以前から語っていた奈緒さん。本作ではその準備が、話を聞くことだったり、土を練る練習だったり。「この映画の主人公は備前焼だと思っていた」という奈緒さんにとって、大切なシーンは「土を練ったり、備前焼に触れるところ」だと感じていました。だから、「先生が吹き替えてくださる予定でした」という土を練るシーンも「できれば自分でやりたくて。家にも土を持って帰らせてもらって、ずっと練習していました」。その努力が実り、菊練りは完ペキだと先生からお褒めの言葉が。
「はるかが成長していく過程で、菊練りがうまくできないという描写もあるので、“この気持ちがはるかが認められたときの気持ちなんだな”とすごく感じました。菊練りをするところは、できないところからできるようになるまで全部、やらせていただいたんです。でも、できるようになってからできない手つきをするのが難しくて。できないときの自分の動画をもっと撮っておけばよかったと思いました。途中の段階は全部撮りながら練習していたので、不格好な自分の菊練りする姿を見ながら、ダメなところを確認して。それを思い出しながら演じました」
備前焼で金魚鉢を作りたいと思っていた奈緒さん。クランクアップ後、「先生たちに協力してもらいつつ作って。今、家にあります」。