――もしも村井さんがデスノートを拾ったら、どうしますか?
「捨てるか、燃やすか……うーん、でも難しい。法では裁ききれない犯罪や、酷いことをしたのに罪を問われなかったり、世間の予想に反して軽い刑になってしまうことってあるじゃないですか。被害者や遺族の気持ちになったら使っちゃいそうな気もするし、ライトほどの頭脳があったら、うまく利用しようと考える気がします。デスノートに限らず、たぶん人間は、絶大な力を手に入れて、しかも捕まらないとわかったら、それを私利私欲のために使い始めるんだろうなと思うし。だからこそ海外でも上演されたり、リメイクされたりしているんでしょうね。どんな人が観ても、共感できたり、考えさせられる部分があると思います」
――国だけじゃなく、時代設定が変わっても通用しそうです。江戸時代に置き換えて、歌舞伎にしても面白そう。
「できますよね。『ワンピース』だって歌舞伎化できたくらいだし(笑)。きっと、逆に50年経っても上演できるんじゃないですかね。いつかクラシック、古典になりうる作品、ずっと上演していける作品じゃないかなと思います」
『デスノートTHE MUSICAL』東京公演では、村井さんが登壇するアフタートークも開催。詳細は公式サイトまで。――舞台を中心に映像作品でも幅広く活躍している村井さん。俳優を志したきっかけは何だったのでしょう?
「そもそものきっかけは、小学1年生の時の学芸会です。僕はカワウソの役だったんですけど、保護者席の前で遊びまくりながら役をやったらものすごく盛り上がって、それがもう楽しくて快感で。学芸会って、言われたからやるっていう謎の責任感で出るんだけれども、間違えたらそれはそれでダサいし、本気出して必死にやってもダサいと思われる。そんな中で、緊張することもなく、僕自身楽しんでやって、それを保護者の皆さんも楽しんでくれたことが嬉しくて、すごく記憶に残っているんです」