――では、ファントムを演じるにあたって課題に感じているところは?
「やっぱり歌ですね。『ファントム』は歌で紡がれていく作品だし、エリックは、音楽に寄り添って生きている人間。歌の説得力が何より必要になる。まだまだ磨いていかなくては」
――逆に、一番楽しみにしていることは何ですか?
「一つはやっぱり、城田がどういう演出をするのかということ。もう一つ、個人的に非常に楽しみなのは、岡田浩暉さんと親子の役ができることです。舞台『罠』の再演(2010年)で浩暉さんとご一緒して以来、いつかまた共演したいと思っていたんです。とても気持ちのいい方で、可愛いらしいところもあって、すごく親近感を覚えます。こうしてミュージカルでご一緒できて、『ファントム』の中で僕が一番好きなナンバー『You Are My Own』を一緒に歌えるのは本当に嬉しい。宝塚版を観たときに“ヤバイ、泣きそう”と思ったほどぐっときた曲なんですよ」