パターは1本4、5万円から200万円のものまでさて、いよいよ憧れのパターとのご対面! 店内に飾られた、私史上初めて見る多数の「スコッティキャメロン」パターに目が眩んだ……。ショウケースの中に素敵に飾られたパター。明らかに高そうだ。このあたりは展示品か?と思ったら、値札も置かれている。「え?これ全部売り物ですか!?」と驚く私に、「もちろん、すべてお買い求め頂けます」と、またも素敵な笑顔で福田さんが答えてくれた。 スコッティキャメロンのパターは、価格帯5万円くらいからの「プロダクションモデル」という一般的なものや、時折発売される限定品「リミテッドモデル」。25~40万円を超える、ツアープロにのみ供給しているパター「サークルT」がある。 ドイツの山奥で取れる素材“ジャーマンステンレススチール”で作られた「GSS」パターになると100万円近くになってくる。さらに、ツウィスティーネックやガレージパターなどのスペシャルパターは100万円を超えるものも。 素材や、ツアー向けか一般向けか、手作業か機械仕上げかで値段が異なり、特にキャメロン氏が自ら手作業でスタンプの刻印を施した「ハンドスタンプ」は世界で1本しかないもの。値段が高いわけだ。しかもこのスタンプは、キャメロン氏しか打つことができないよう金庫に保管され、本人以外は取り出すことができない門外不出という。たまに失敗して2重に打ってしまうこともあるそうだが、コレクターの中では「ダブルスタンプ」と呼ばれ、希少価値があると欲しがる人もいるそうだ。すべての話にストーリーがあって面白い。 スコッティキャメロンのこだわりはパターだけでないカラフルなヘッドカバー。ツアープロにのみ配られるものもあり、プロはパターと同じくらいそれを大事にするそう。
店内にはパターだけでなく小物の品揃えも豊富。どれもカラフルでデザイン性にも優れたものばかり。拝見していると、ヘッドカバーが、「じゅ、じゅうさんまんえん!?」。パターにも勝るハイプライスに驚きました……。 山下:なぜそんなに高価なんですか? 福田さん(以下、敬称略):キャメロン氏が、長年パターをデザインするなかで、それまでパターの付属品でしかなかったヘッドカバーをこだわってデザインすることで、パターの価値を上げたいと考えたんです。このデザインも、キャメロン氏がデザイナーと相談しながら細部にこだわって自ら行っているんですよ。 山下:これにも「サークルT」のロゴがデザインされていますね? 福田:トーナメントに参加しているツアープレーヤーのキャメロンユーザーの方にのみお配りしているヘッドカバーなんです。 山下:上手にレア感、ステータス感を演出していますね。 さらに物凄いものを発見。