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ストレスを緩和させる効果も。甘く爽やかな香りのライラックは贈り花におすすめ

2020.01.12

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藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
1月12日の贈り花

1月12日の贈り花


香り高いさわやかなブーケを結婚祝いに贈る


フランスではリラと呼ばれ、初夏を象徴する花木のライラック。日本で咲くのは4月~5月なので、いまの時期は切り花での流通はありません。でも、どうしてもライラックが欲しくて、輸入の花を入手しました。

どうしてライラックが欲しかったかというと、結婚する友人への贈り花のオーダーを受けていたからです。その友人は、結婚と同時にご主人の赴任先のパリに行ってしまうそうで、その前に学生時代からの仲良しが集まるパーティで花束を贈りたいということでした。これから新しい生活をスタートさせるパリの魅力を花束で表現したく、「そうだ、ライラックだ!」と思い当たったというわけです。


初夏の花のライラックと合わせたのは、冬から春先に咲くクリスマスローズの淡い緑色の品種です。開花の時期は異なりますが、結婚のお祝いで仲良しが集まったのが、いまの時期ということを花で覚えておいて欲しい、という気持ちもありました。クリスマスローズには多くの品種がありますが、今回選んだマグニフィセントベルズという品種は、水揚げがよく、花持ちが抜群にいいんです。うつむきぎみに咲くふんわりした花もかわいらしく、しとやかな雰囲気が魅力です。

たっぷりのクリスマスローズの中にライラックを挿して、ボリューム感のあるブーケに仕上げました。ライラックの甘くさわやかな香りが、パリでの新しい暮らしを応援してくれることを願っています。

【使用花材】
ライラック
クリスマスローズ マグニフィセントベルズ
チョコレートゼラニウム
トリフォリウム

贈り花のヒント
国産のライラックの切り花が流通するのは、4月中旬〜6月中旬までです。白花もあり、結婚式の多い6月にはブーケの需要がぐんと増えます。白花は香りもよく、清楚でさわやかな雰囲気なので、どんなテイストのドレスにもよく似合いますから。国産のライラックは葉がついた枝で流通することが多いので、余分な葉を取り除いてから水揚げし、花に十分水を吸わせておくのがポイントです。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。 https://www.fleurs-tremolo.com

『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン&ヒント78 大切な人への贈り花』
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。
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