2.軽井沢 絵本の森美術館
とんがり屋根の中に楽しみが詰まった、絵本図書館。読み聞かせを楽しむ親子ばかりでなく、一人で訪れてじっくりと作品世界に没頭するリピーターの女性も多い。錦繍の森の中で絵本の魅力を再発見
前ページでご紹介した「軽井沢千住博美術館」から車で約5分。木立に囲まれ、おとぎ話の舞台のような愛らしい建物があります。
こちらは、1990年に誕生した欧米を中心とした絵本専門の美術館。軽井沢で育った館長・土屋芳春さんの「本物だけが受け入れられる軽井沢にふさわしい上質な作品を」との思いから、海外の出版社から譲り受けたものをもとに、一流作家による原画や貴重な初版本を収集しています。
希少なチャールズ・ロビンソン画「アンデルセン童話」扉の原画も収蔵。絵本の歴史や研究者の資料が揃う常設展示、ユニークな企画展で魅力に触れられることに加え、嬉しいのは、約1800冊もの蔵書を備えた図書館があること。
広い敷地に展示館や図書館棟が点在。周囲の森と溶け合うシェードガーデンの植物が季節ごとの表情を添える。外国語作品も多く揃い絵を眺めて物語に想像を巡らせたり、絵そのものの美しさや雰囲気を純粋に鑑賞する楽しみも。童心にかえり、物語の世界に入り込んだ気持ちにさせてくれるはずです。
【2019年秋の展覧会】
「不朽の物語のひみつ~『グリム童話』を中心に~」
バーナーデット・ワッツ画「白雪ひめ」©1982Nord-Süd VerlagAG/North-South Books,8625 Gossau,Zürich Switzerland『グリム童話』を中心とした昔話の絵本原画を展示。2020年1月13日(月)まで開催中。
軽井沢 絵本の森美術館(ムーゼの森)
長野県北佐久郡軽井沢町長倉182
電話番号 0267-48-3340
開館時間 9時30分~17時(12月、1月は10時~16時。いずれも入館は閉館30分前)
休館日 火曜(12月は火曜~金曜、1月中旬~2月は休館)
料金 大人900円(2020年より価格変更の予定)
http://museen.org/ehon