天ぷらはもともと難しい料理ではありますが、なかでも誰もが難易度のトップに上げるのが「かき揚げ」ではないでしょうか。ふつうの天ぷらであれば専門店のそれと比べるのはやめにして、「これが家庭の味!」と開き直る(?)ことも可能。しかし、かき揚げはそもそも形にならなかったりしますから……。
なんとか克服する妙手はないものか。ということで、テレビでもおなじみ、人気料理人・野﨑洋光さんの著書『野﨑洋光 和のおかず決定版』をひもといてみました。
野﨑さんの提案は、まずタネを大きめのバットに入れて混ぜ、薄力粉をふって全体にまぶすこと。これで衣がからみやすくなります。そして小径の鍋を使い、その形を一種の「枠」として利用しながら揚げること。つまり鍋のスペースいっぱいに広げてしまうわけですね。これで失敗なく、キレイに揚がります。一度お試しください。
本日は冷めたかき揚げをおいしくいただくのにぴったりの丼もののレシピも紹介。かき揚げには、素材と衣、油の旨みとこくがあるので、だしは必要なく、水と調味料で煮るだけ。丼にせず、煮上がったかき揚げを卵とじにしてもおいしいですよ。
【材料 2人分】
・にんじん 30g(5~6cm)
・玉ねぎ、生しいたけ、わけぎ 各30g
・薄力粉 大さじ1~2
・衣 [とき卵 1/2個分/水 130cc/薄力粉 70g]
・揚げ油(サラダ油) 適量
・大根おろし、醤油 各適量