パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住2年目のファッションライターがパリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
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足早にサン・ジェルマン・デ・プレの裏通りを闊歩していたドイツ・ベルリン出身のシャーロットさん。インタビューの時間がもらえず詳細はわからずじまいでしたが、ヴィンテージかと思われるアイテムを今風に組み合わせたコーディネートが素敵。パリ、大人のおしゃれの見本帳 26
パリでファッションスナップ取材を続けて約半年。お洒落な女性たちに話を聞いていると、いくつかの共通項が見えてきました。その一つがヴィンテージアイテム好きであるということ。ファストファッションもハイブランドも垣根なく楽しむ20〜40代の世代には、“自分だけのスタイル”が作れるとあって、ヴィンテージアイテムはお洒落に欠かせないよう。ベルリン出身でパリに住むシャーロットさんもしかり。
世代を超えて愛されるアイテムを自分らしく
クラシックなフラワーエンブロイダリーが施されたレザージャケットと、使い込まれた風合いが時代を感じさせるハンドバッグ。そして指にはアンティーク調の繊細なリングがいくつも。トレンドに左右されない長く愛せる“真にいいもの”を好む、ドイツ女性らしいセレクトです。流行とは一線を画するこのアイテム選びが、“自分らしい”空気を作るカギといえるでしょう。
短めデニム×ブーツが今の気分を演出
ヴィンテージ調アイテムを随所にちりばめながらも、今年らしいムードを感じさせるシャーロットさんの着こなし。ポイントは、短めワイドデニム×ショートブーツのコンビネーション。実はこのくるぶしが見える丈感のデニムとショートブーツの組み合わせは、この秋のファッショニスタウォッチングでよく目にしたコーディネートの一つ。これは、いつものアイテムを使って手軽に取り入れられる旬スタイルですね。
シャーロットさんのヴィンテージファッションを見て、長く愛せるアイテムを吟味することこそ、お洒落を実現する一番の方法であることを改めて実感したのでした。
MEMO
秋色をちりばめて華やかシックに
次回は、ベーシックカラー&アイテムをお洒落に大人っぽく着こなす、ファッションのプロの着こなしに迫ります。12月3日配信予定。
写真/Olivier Leroy
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ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター
『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。2019年夏、ついに憧れのブルゴーニュに家を購入! 夢は夫とともにB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。