細身の台にすっきりした鼻緒が特徴の東京の履物の代表格、ぜん屋さんの草履は、『きものSalon』本誌のコーディネートに欠かせません。今回「きものSalon別注品」を作っていただこうと銀座8丁目のお店に伺いました。
少し高めの台を選び、銀のラインが入った鼻緒をすげてもらって、「4分4枚両玉銀」の白い草履が完成!
ヒールのあるパンプスを履き慣れた方に、少し高めの台をおすすめしたいと、きものSalonが別注した草履「4分4枚両玉銀」は4万1000円。編集部一同美しさに見とれていると、そこへ歌舞伎役者さんとお見受けする方が、「お直しお願いね」と見慣れないある履物を預けていくではありませんか。ショーケースには置いていないその代物の正体は、裏がフエルトになった畳表の「楽屋履き」! 音が出ないように作られた、プロ仕様の履物でした。さすが、銀座の専門店。
「楽屋履き」。畳表(竹の皮で編んだもの。畳に似ていることから畳表という)にフエルトを何層も重ねた室内履き2万9000円~。ビロードの鼻緒各6000円。そして隠れた名品が日傘とバッグ。自然素材を生かした日傘はファンも多く、都会の装いにぴったりのバッグは、某フランスブランドのジャケットと同じ英国リントン社等欧州のツイードや服地を使用したオリジナルです。