●これ見にいらしてください●誉田屋源兵衛と築木則子さんのコラボ作品。縞木綿の着尺。葉子さん7歳妹3歳の祝い着は、先代である父が友禅師の弟に描いてもらった鯉の模様。葉子さんは娘の七五三にもこれを着せ、同じ柄で伯父に自分の祝い着を作ってもらってお揃いに。 「孫が生まれたら娘にも同じように着てもらいたいと思っています。鯉の柄に託した父の想いを娘から孫に伝え、受け継ぐということを大事にしていきたいのです」。
確かなもので育った確かな目を持つ「おぎはらワールド」に時間がたつのも忘れてしまうのでした。
主人の荻原葉子さん。思い出の鯉の祝い着を前に「父は夭逝した兄への想いを鯉の模様に込めたのではと改めて感じます」。 田畑喜八さんの白地麻春秋草花舞楽模様写しが映える店内。店舗屋上で映写会や太鼓の演奏会なども開催。茶道の仲間が気軽に集まることもあるそうです。●誉田屋源兵衛展開催
2017年11月13日(月)~11月15日(水) 11時~18時 『きものSalon 2017-18秋冬号』 掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。