淡いパステルカラーで印象の強いブーケを作るコツ

1月31日の贈り花

誕生日の贈り花をフレンチレストランへ

娘さんご夫妻からお母さまへ、誕生日の贈り花です。フレンチレストランに家族が集まってお祝いするので、そこで手渡しするブーケを、というご依頼をいただきました。

お母さまは普段は静かで優しいそうですが、芯の強さもある方だそうです。それを伺って、春の花で透き通るようなブーケを作りたくなりました。


アネモネやラナンキュラス、バラ、スカビオサ、スイートピーと透明感のある淡いパステルカラーを集めましたが、それだけでは透き通るイメージはまだ弱い。何か対比させる花が必要だと感じ、透明感のないマットな質感のヒヤシンスをアクセントに加えてメリハリをつけてみました。

淡い緑色の小花が集まるビバーナムや、ふっくらした形が愛らしいシレネ グリーンベルなど、リーフではなく、緑色の花でナチュラルな雰囲気をプラスしました。透き通るようなパステルカラーとはいえ、意外に大人っぽい表情に仕上がったと思います。

この日、お母さまはどんなファッションでお祝いの席にいらっしゃるのでしょう。濃い色の服だとしたら、この明るいブーケがアクセントになるし、淡い色なら服とブーケが同化してそれもまた素敵かもしれません。

ブーケは手渡す瞬間がクライマックス！どうかお母さまの魅力をさらに引き出せるブーケでありますように。

【使用花材】
アネモネ ミストラルプラスホワイトブラックセンター
ラナンキュラス トゥール
バラ フェアビアンカ
スカビオサ ライトラベンダー
スイートピー アーリーブルー、リリー
ヒヤシンス カリビアンドリーム
シレネ グリーンベル
ビバーナム スノーボール

贈り花のヒント
インパクトのある贈り花を、と考えるとビビッドでよく目立つ花色を選びがちですが、ごく淡いパステルカラーでも印象の強いブーケやアレンジを作ることができます。

印象を強めるために大切なのはメリハリです。明度（色の明るさの度合い）の差でメリハリをつけるもよし、彩度（色の鮮やかさの度合い）の差でもよいですし、また、花のサイズの大小からもメリハリは生まれます。

春は花色がいちばん豊富に揃う時期なので、さまざまな花を利用してメリハリのあるブーやアレンジを作ってみてください。

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