豚肉とほうれん草をポン酢でいただく「常夜鍋」には、毎晩食べても飽きのこない味という意味が込められているのだとか。
この最強タッグの鍋を美肌の味方、トマトジュースで洋風にアレンジしたのが料理研究家・大庭英子さんによる本レシピです。トマトのリコピンは脂溶性なので、豚バラ肉と食べることできちんと吸収されますし、豚肉のビタミンB、ほうれん草の鉄分など、栄養バランスもバッチリ。おいしくて美容と健康にいい鍋なんて最高です。大庭さんの著書『ぜんぶ 小鍋』より。
【材料 1人分】
・豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用) 100g
・ほうれん草(2~3等分に切る) 100g
・トマトジュース 1カップ
・A [酒 大さじ2/塩 小さじ1/2/こしょう 少々]
・えのきたけ(根元を切り、ほぐす) 1袋分
・パルメザンチーズ 大さじ2
・粗びき黒こしょう 少々
■だし汁(作りやすい分量)
・水 8カップ
・昆布(5cm角) 4~5枚
・かつお節 25g
【作り方】
1:だし汁をとる。鍋に水、昆布を入れて弱火にかけ、煮立つ寸前に昆布を取り出す。時間のあるときは、昆布を約2時間つけてから煮ると、より旨みが出る。
2:1の鍋を中火にし、かつお節を加える。このとき、かつお節がしっかり浸るように菜箸で押さえる。煮立ってきたら弱火にし、約3分煮て火を止め、そのままおく。
3:かつお節が沈んだら、万能こし器でこす。だし汁のでき上がり。
4:鍋にトマトジュース、だし汁1カップを入れて中火にかけ、煮立ったらAで調味する。豚肉、えのきたけを加え、中火で8~10分煮る。
5:ほうれん草を加え、しんなりするまで煮て、チーズ、黒こしょうをふる。
具を切って煮るだけの鍋料理は、とっても簡単。肉や魚にたっぷり野菜を組み合わせれば栄養バランスがよく、おかずと汁ものが合体しているから晩ごはんはこの1品でOKです。本書ではとくに、少ない食材で作る1~2人分レシピを中心に、48品の小鍋をご紹介。味つけも和・洋・中・エスニックとバリエーション豊かで、毎日作っても飽きません。新書サイズなのでかばんにすっぽり入って、電車の中で開きやすいのも特徴です。
大庭英子(著)
定価:本体1,100円+税
撮影/伏見早織