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我らが応援団長、松岡修造さん心のコラム 第7回「パラリンピックはすべての試合に大きな感動があります!」

2019.11.14

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車いすテニスのトッププレイヤー、上地結衣選手の挑戦


上地選手

リオパラリンピックの車いす女子シングルスで日本人初の金メダルを獲得した上地結衣選手。写真:アフロスポーツ

上地結衣選手もまた、車いすテニス界のトッププレイヤーの一人です。彼女の強みは、本人の言葉を借りると「いじわるなテニス」。頭を使ったテニスができるのです。小柄な彼女が、驚くほどパワーのある海外の選手たちと対等に戦えているのはそのおかげだと思います。


上地さんの素晴らしいところは、20歳で世界ランキング1位に立ったときに、自分のテニスの改革に取り組んだことです。「このままではいずれ抜かれてしまうから、より攻撃的なプレーができるようにならなければ」と当時話していました。具体的には、それまではスライスだけだったバックハンドにスピンという武器を加えたり、ドライブボレーを会得したり。チャレンジし続ける上地さんの活躍もとても楽しみです。

パラリンピアンに共通しているのは、「やってみなければわからない」という前向きな考え方です。僕らが「きっと無理だな」と諦めてしまうようなときも、チャレンジします。それはきっと、彼らが大変辛く厳しい経験を前に、一度は絶望しながら、強い心で乗り越えているからです。そんなパラリンピアンからもらえるメッセージやエネルギーは本当に大きいです。

松岡さん

最後に。パラリンピックは観客にも障がいを持つ人が多いのが特徴です。平昌大会のとき、宿泊していたホテルは障がい者のほうが多いほどで、最初は驚きました。でも、すぐにその状況が普通に感じられるようになったんです。来年のパラリンピックを通して、そういう光景がごく当たり前な日本になっていけばいいなと思っています。

みんなでつなげよう東京2020への“和”と“心”


松岡さん書

コラムの締めは毎回、僕のメッセージを凝縮した一文字の書。“心”がすべての根っこにある!という思いをもとに書いています。第7回は「声心」。ぜひ、パラリンピックの競技会場に足を運んで、選手たちに大きな声援を送ってください!

 

松岡 修造 SHUZO MATSUOKA

1967年東京都生まれ。86年にプロテニス選手に。95年ウィンブルドンでベスト8入りを果たすなど世界で活躍。現在は日本テニス協会理事兼強化本部副本部長として、ジュニア選手の育成とテニス界の発展に尽力する一方、テレビ朝日『報道ステーション』、同『TOKYO応援宣言』、フジテレビ『くいしん坊!万才』などに出演中。近著に日めくり『まいにち、新・修造!』。8月2日、東京2020オリンピック日本代表選手団公式応援団長に就任。公式サイト>>
撮影/鍋島徳恭 スタイリング/中原正登〈FOURTEEN〉 ヘア&メイク/井草真理子〈APREA〉 取材・文/清水千佳子 衣装協力/KONAKA
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