中村監督は、濱田さんにとって最も厳しく、そして大好きな監督
中村監督と濱田さんは、2007年公開の映画『アヒルと鴨のコインロッカー』以来、何度もタッグを組んできた盟友。「監督としてもとっても尊敬していますし、友人としてもとっても大好きな方」と中村監督を慕う濱田さん。撮影現場においても、「監督の言うとおりにしていれば間違いない」と信頼を寄せます。ただし、「そのぶん、監督がOKを出してくれるように、僕なりに宿題をして持っていかないと絶対にダメ。OKもくれませんから。だから、僕にとって一番厳しい監督でもあって。大好きで一番厳しい監督ですね」。
そんな中村監督のもとで濱田さんが演じた源五は、御家再興や仇討ちに燃える赤穂浪士たちとは一線を画す人物。「常にみんなと違ったベクトルでいなきゃいけないっていうのは、源五としてやらなければいけない仕事かなと思っていました」と言う濱田さんは、源五を「右に倣えがすべてだった時代の中で、ホントに面白いヤツだな」と思ったとか。そう思ったのは、赤穂浪士を率いる赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助(堤 真一)に源五が付き随う理由にあります。
「中村組と素晴らしいキャストの皆さんとで『忠臣蔵』に臨める、しかも大高源五を演じられるのは、胸を張れることだと思います」