ハロウィンの遊び心を帯まわりで表して
約1か月にわたって開催された「大山忠作美術館開館10周年特別企画展 -新しい日本画を作った人たち-新五星山展」。たくさんの方がお越しくださり、大盛況でした。毎日会場で作品解説を行っていた私の、きもの七変化を2回に分けてお届けします。
まずは、近年賑わいを見せるハロウィンにちなんで、私も帯周りに遊び心を演出。チャーミングな帯飾りとオリエンタルな帯の組み合わせがポイントです。
異国のモチーフの帯なら、カボチャやこうもり、猫などハロウィンにちなんだ帯飾りとの相性も抜群です。
サリーで作った帯はご覧のとおり、コミカルなカボチャ君がぴったり。帯揚げに樹々の彩りを映したような温かみのある色を用いて。
タイシルクで誂えた無地の万能帯は、帯飾りを引き立てる絶好のキャンバス!
次回は、美術館での「ハレ」の装いと「シャレ」の装いのコントラストをお届けします。
Vol.3を読む>> 一色采子/Saiko Isshiki
日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。
構成/樺澤貴子