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コシノジュンコさんのおもてなしインテリア拝見!空間を彩る「対極の美」とは?

2019.12.02

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【うちとける】
“好き”が詰まった趣味の小部屋で胸襟を開く——


茶室

フレキシブルに使えるものが好きだというコシノさん。天板を脚にのせただけのオリジナルの座卓も、高さの調整ができる優れもの。

趣味を開陳するのも交流を深める一つの方法



集いの中で興が乗り、時間を忘れて語らいたくなったら秘密の部屋へ——。

中2階に設けられた茶室のような空間は、コシノ邸の中で唯一、靴を脱いで過ごす場所。身をかがめなければならないほど、あえて天井を低くした室内には、中国やミャンマーなどで出会った骨董のコレクションが並びます。

「自分の生き方に合うと思えば、私は器でも何でも、すぐに買ってしまうほう。特に骨董との出会いは一期一会なので、気に入ればその場にあるものを全部買い占めてしまいます」。

急須のコレクション

漆の茶櫃(ちゃびつ)の中には、何十年もかけて集めた大小の急須コレクションが。「色を揃えれば、たとえ時代や国が異なっていても、ちゃんとしたコレクションになります」。

おもてなしをするうえで大切なのは、招く側の心や人柄、個性をお客さまに感じてもらうことだというコシノさんにとって、好きなものだけを集めたこの部屋は、いうなれば最上の歓待空間。

「特有の空気を感じるのか、下のリビングからここに来ると、皆さんくつろいで長居されますね」。

モダンな大空間から茶室のような小部屋へ。変調を効かせた空間づかいにも、コシノさんならではの対極の美へのまなざしが潜んでいました。

急須のコレクション

中国で見つけた大理石の急須は、古い螺鈿(らでん)の引き出しに仕舞われています。趣味の品々を披露することも、ゲストの心をほぐす方法の1つなのだそう。
撮影/齋藤幹朗、本誌・大見謝星斗 スタイリング/横瀬多美保 フラワーアレンジメント/山下郁子〈TSUBAKI〉 取材・文/冨部志保子

『家庭画報』2019年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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