タイ料理のシグネチャーともいえる酸っぱ辛いスープ、トムヤムクン。苦手な人は苦手ですが、好きな人は病みつきになる独特の味ですよね。本日は大好き派のために、料理研究家の大庭英子さんが、家庭でも手軽に作れるトムヤムクン風鍋を教えてくれました。
やっぱり欠かせないのは、レモングラスやパクチーなどのハーブ類、そしてナンプラーです。味つけのベースは中華スープの素でOK。具材はえびとたけのこ、厚揚げに春雨をプラス。短時間で煮立て、ナンプラーで調味し、最後にパクチーを加えればできあがりです。大庭さんの著書『ぜんぶ小鍋』より。
【材料 2~3人分】
・有頭えび(背わたを取って洗い、水気をふく) 大3~4尾
・ゆでたけのこ(縦半分に切り、薄切りにする) 80g
・厚揚げ(半分に切り、8mm厚さに切る) 1枚分
・春雨(乾燥/熱湯で戻し、食べやすい大きさに切る) 20g
・水 6カップ
・中華スープの素(顆粒) 小さじ1
・にんにく(縦半分に切ってつぶす) 1かけ分
・しょうが(薄切り) 1かけ分
・レモングラス(根元/1cm幅の斜め切り) 2本分
・赤唐辛子(極小) 4~5本
・こぶみかんの葉 小3~4枚
・酒 大さじ3
・ナンプラー 大さじ2~3
・ごま油 大さじ1
・レモン汁 大さじ2
・パクチー(5~6cm長さに切る) 1束分
【作り方】
1:鍋に水、中華スープの素、にんにく、しょうが、レモングラス、赤唐辛子、こぶみかんの葉を入れて中火にかける。
2:煮立ってきたら酒をふり、えび、たけのこ、厚揚げ、春雨を入れ、再び煮立ってきたら、ナンプラーで調味し、火を弱めて5~6分煮る。
3:ごま油、レモン汁をふり、パクチーを加える。
具を切って煮るだけの鍋料理は、とっても簡単。肉や魚にたっぷり野菜を組み合わせれば栄養バランスがよく、おかずと汁ものが合体しているから晩ごはんはこの1品でOKです。本書ではとくに、少ない食材で作る1~2人分レシピを中心に、48品の小鍋をご紹介。味つけも和・洋・中・エスニックとバリエーション豊かで、毎日作っても飽きません。新書サイズなのでかばんにすっぽり入って、電車の中で開きやすいのも特徴です。
大庭英子(著)
定価:本体1,100円+税
撮影/伏見早織