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都通信記事一覧へ>>「パーク ハイアット 京都」と同じ敷地にある老舗料亭「山荘 京大和」の茶室「送陽亭」からは、京都市の保護建造物である、八坂の塔と京都市街を一望できる。ホテルオープンが続く京都で話題!「パーク ハイアット 京都」を徹底取材
(京都特派員:西村晶子)
近年、京都に続々と誕生するホテルは、しつらいや料理、サービスなどにそれぞれの個性をしっかりと打ち出しています。
こうしたホテルのオープンラッシュの中、2019年10月、日本で25年ぶりに2軒目のパーク ハイアット ブランド「パーク ハイアット 京都」が開業しました。
創業142年の老舗料亭「山荘 京大和」とのダブルネーム、東山の高台から見る絶景、ラグジュアリーな客室など、京都での新たなおもてなしの形を徹底取材しました。
1.「パーク ハイアット」ブランドと創業142年の「山荘 京大和」の美しき共存
「パーク ハイアット 京都」の4階にある、シグネチャーレストラン「八坂」とバー「琥珀」。こちらも八坂の塔を望む。東山エリアの景観に溶け込む美しいホテル
ホテルを前に、まず驚かされるのは立地のよさと建物の美しさです。高台寺に隣接し、清水寺に至る二寧坂に面した東山にあり、まわりの喧騒と一線を画しつつも周辺の街並みや景観を配慮した情緒あるたたずまい。低層建築で設計されたホテルと、もともとこの地にあった料亭「山荘 京大和」の純和風建造物が、見事なまでに共存しています。
ホテルのコンセプトは、京都とパーク ハイアットが織りなす“ラグジュアリーゲストハウス”。ラグジュアリーにしてアットホームでパーソナルなおもてなし……客室で、そしてレストランで、と時を経るうちにホテル全体で体感できます。
暖炉やバーのある、ラウンジスペース「ザ リビングルーム」。二寧坂からエントランスを経てホテル内に入ると、凛とした空気に包まれたロビーラウンジ、さらに進むといくつものテーブルを配したラウンジが広がりを見せます。フロントまわりの壁面や天井は金や銀を敷き詰めた凛とした空間。そのラグジュアリー感に気持ちは一気に高揚します。