とことん“通好み”に仕上げた、花のプロに届けるブーケ

2月9日の贈り花

通好みの花を束ねて誕生日のお祝いに

東京で暮らす友人の誕生祝いの贈り花のオーダーをいだたきました。そのお友達は花屋さんだそうで、プロに届けるブーケということでいつになく力が入ります。花のプロが喜ぶブーケ、これはもう通好みの花を使うしかありません。

ちょうどオランダから輸入されたフリチラリア メレアグリスが届いたので、これは絶対に使おうと思いました。白地に紫の網目模様が入るとてもおしゃれでシックな花です。国産が出回るのはもう少しあとで、流通量が少なくとても貴重です。


もう一つ、ユニークな形をしたカランコエが見つかったのでもこれも使ってみました。カランコエは個性的な花を咲かせる品種が多いのですが、ふっくらした緑色のこの花は笑ってしまうくらいユニークでしょ！ なかには虫の卵的なグロテスクな雰囲気を感じる方もいらっしやると思いますが、きっと花のプロなら、この花を華麗と見てくださると信じています。

パープル系のパンジーと染めのアスチルベを加え、全体をシックな雰囲気にまとめました。くるっとしたスマートな葉はフリチラリア メレアグリスのもの。ブーケに動きのある表情をもたらしてくれます。

【使用花材】
フリチラリア メレアグリス
カランコエ グリーンアップル
パンジー オルキブルーシェード
アスチルベ スカイパープル（染め）

贈り花のヒント
フリチラリアはユリ科の春咲き球根で、日本で茶花や生け花で親しまれているクロユリやバイモもその仲間です。バイモにも網目模様がありますが、花の内側なのでのぞき込まないと見えません。

その点、メレアグリスは花びらの表裏に網目模様があるので、ブーケやアレンジに加えると個性的な網目模様を効果的に使うことができます。いまなら輸入物が入手でき、3月に入ると国産も少し出回ります。

量が少ないので、見つけたらぜひ手に入れて贈り花に利用してみてください。

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