贈られたい！ ピンクとブルー、２色の対比が際立つアレンジメント

2月12日の贈り花

大好きな2色だけのアレンジを誕生日に贈る

広島で暮らす息子さんご夫婦から、島根のお母さまへ、誕生日の贈り花です。お母さまがピンクと水色が好きなので、その2色を使ってください、とリクエストをいただいたとき、パッと思い浮かんだのがこのアレンジです。普通2色といわれたら、その濃淡を組み合わせて色幅を広げたり、挿し色にほかの色を加えたりするのですが、今回はバラのピンクに、スイートピーとムスカリの同じトーンの水色だけを、ほぼ同じボリュームで組み合わせました。

雰囲気のあるアレンジにする場合は、2色のどちらかをメインに、もう一方をサブにして、ボリューム比を替えます。そこをあえて同じボリュームにしたのは、色の対比をより強くするため。ピンクとブルーで、花形はまったく異なる花を選びました。お母さまが大好きという2色をアピールできると考えたからです。バラは丸いかたまり、スイートピーはひらひらした花形、ムスカリは小さな粒々……という具合です。2色を際立たせるために、今回はグリーン花材をまったく加えていません。ナチュラルではない、デザインされた美しさも時には新鮮！


美しいピンクのバラは、ポルトガル語で「サクラ」という意味のセレジェイラ、澄み渡る青空のような染めのスイートピーはそらいろ、ムスカリはビッグスマイル。何だか品種名を聞くだけで幸せな気持ちになってきませんか?

【使用花材】
バラ セレジェイラ⁺
スイートピー そらいろ（染め）
ムスカリ ビッグスマイル

贈り花のヒント
このアレンジは、吸水させたフローラルフォームをバスケットに詰めて花を挿しています。ぐるりと周囲をラッピングペーパーで囲むと、何だか花を束ねたブーケにも見えませんか？

それを狙って、あえて花を同じ高さに揃えて挿しています。ブーケにしようか、カゴなどにアレンジしようか迷うこともありますが、宅配便などを利用して遠方に送るなら、花が崩れにくく、吸水の心配もいらないアレンジタイプがおすすめです。アレンジする中で、ブーケ風の要素を少し取り入れることもできますよ。

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