三種肴のでき上がり! 加藤: こんな風に3種の祝い肴をひとつのお皿に載せて、葉や金箔をあしらうと華やかで、お正月らしいですね。
久保: そうですね。お皿に敷いた裏白は年末年始のお花屋さんで買えますよ。金箔も、今はネットショッピングを使えば簡単に手に入ります。
加藤: ごまめの頭は同じ方向に向けた方がいいんですか?
久保: いいところに気がつきましたね。あまりバラバラだと美しくないので、なるべく揃えましょう。
オーソドックスな黒豆が苦手なかたにおすすめ 加藤: いただきます。まずは、再び黒豆から……、おいしい!あのひと手間だけでこんなに味が変わるなんて。本当は、黒豆はちょっと苦手なんですけど、これならいくらでも食べられます。
久保: よかったです。
日本酒にもシャンパーニュにも合う数の子 加藤: んー、数の子もおいしい!これは和食じゃなくて、洋食ですね。パンが食べたくなりました。
久保: 確かに、完全に洋風の味つけですよね。でも、日本酒にも合うんですよ。
加藤: いくらでも食べられちゃいます。
久保: いくらでも、どうぞ(笑)。
加藤: 数の子に対するイメージが、いい意味で覆されました!お正月を待たずに、すぐに作ってみます。
全部手作りできなくてもいい。大切なのはお正月を祝う心 加藤: ごまめも、いろいろな味が楽しめるので、止まらなくなってきました。
こんなに簡単で、しかも3品だけでもお正月のお祝いの心を表せるなら、来年は必ず作ります!母がおせち料理を作るために、毎年12月から何日もかけて仕込みをしていたので、「おせち=時間がかかる、手間のかかるもの」っていうイメージだったんですよ。
久保: 確かにおせちを全部作るのは大変ですが、大切なのは新年を祝う気持ちを料理に込めること。3品だけなら、チャレンジしやすいですよね。
お酒に合う味わいなので、ご友人と集まるときなどにもいいですよ。お酒を飲まれる方にも、パン派の方にも喜ばれると思います。
加藤: おせちって、ちょっと飽きてしまうと思っていたんですけど、洋風の味つけを取り入れたり、ひと工夫加えたりすることで味の変化が生まれて、長く楽しめるんですね。
加藤和樹/Kazuki Kato 歌手、俳優、声優
1984年、愛知県出身。2005年のミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年にミニアルバム『Rough Diamond』でCDデビュー。2009年には韓国、台湾、中国でもCDデビューを果たす。音楽活動の一方、俳優としてもドラマ、映画、舞台で活躍。さまざまなミュージカルに出演し、アニメの声優などでも活躍している。城田 優さんとWキャストで主演を務めるミュージカル『ファントム』が上演中。2019年12月7日~16日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。また、怪物役を務めるミュージカル『フランケンシュタイン』が待望の再演。2020年1月8日~30日に東京・日生劇場で上演予定。
2019年11月20日に配信シングルとして、新曲「Hello」がリリースされました。秀逸なメロディに加藤さん自身による作詞がリンクしたエネルギー溢れる1曲。ジャケットは3タイプあり。
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また、たった一人でステージに立つ全国ツアー「Kazuki Kato Road Tour 2020 ~Thank you for coming! 2~」とTHE DRASTICSと廻る東阪バンドバージョン「Kazuki Kato Live GIG 2020~タイトル未定~」も開催決定! 2020年6月20日(土)千葉県・柏 PALOOZAを皮きりにスタートし、過去最多となる全国24ヶ所、25公演を予定。
公式HP/
http://www.katokazuki.com 写真/西山 航(世界文化社) 久保香菜子さん(くぼ・かなこ) 料理研究家。母親譲りの料理好きで、高校時代から京都の料亭「たん熊北店」にて懐石料理を学ぶ。同志社大学卒業後、辻調理師専門学校に入学。調理師免許、ふぐ調理免許を取得。その後、出版社で料理書の編集に携わり、フリーに。料理の製作やスタイリング、レストランのメニュー開発、テーブルコーディネート、編集など、食に関するさまざまな分野で活躍中。著書多数。 撮影/八田政玄 取材・文/宮本 柊