加藤和樹さんが達人に学ぶ好評連載。第4弾のテーマは「お正月料理に挑戦!」。料理研究家・久保香菜子さんに、簡単でおいしいお正月料理の作り方を学びます。前回は、お正月料理の基本となる「3種の祝い肴」の、シャンパーニュに合うモダンなアレンジレシピにチャレンジした加藤さん。今回は、おせちに欠かせない「お煮しめ」を手早く簡単に作る工夫を学びます。
前回の記事はこちら>>> 【第2回】意外と大変な「お正月の煮物」を揚げびたしで楽々簡単に
“加藤食堂”を開店?!
久保香菜子さん(以下、敬称略):今回のお題は、お正月料理に必須の「お煮しめ」です。ところで突然ですが、ご自宅で揚げ物はされますか?
加藤和樹さん(以下、敬称略):唐揚げは作ります。あとは、ベトナム料理が好きなので、えびパンも。えびのペーストを作って食パンに塗って、揚げます。
久保:すごいですね。“加藤食堂”を開けてしまいますね。
加藤:いえいえ。
揚げびたしなら、具材をそれぞれ煮なくてOK
久保:お正月料理の定番、お煮しめですが、本格的にやると、具材を異なる煮汁でそれぞれ煮なければならないので、かなり手間がかかるんです。
そこで今回は、具材をさっと素揚げして、そのままだしにひたしていく“揚げびたし”に挑戦していただきます。
まずは飾り切りに挑戦
久保:具材は日常と同じ切り方でも構いませんが、飾り切りをすると見た目が華やかになり、お正月らしくなりますよ。
では、にんじんを梅の花の形に飾り切りしてみましょう。包丁だけでやるのは結構難しいので、型を活用します。
まず、梅の形の型でにんじんを抜いてください。
加藤:はい。
切り込みを入れて、梅の花を立体的に
久保:次に、花びらのカーブのへこんだ点から、花の中心に向かって切り込みを入れ、細く切り取ります。これを5回繰り返すと、花びらが立体的になります。
加藤:(真剣な面持ちで)すみません。もう一度、やっていただけますか?
久保:こうして、こうして……。
華麗な包丁さばきを披露
加藤:あー!なるほど!!(真剣な表情で切り込みを入れていく)
久保:お上手ですね。お料理、よくされるんですものね。
加藤:一応、毎日作っているので。
久保:毎日?!すごいですね。包丁を使い慣れていらっしゃるのがよくわかります。さすがです。
加藤:ありがとうございます。
初めてとは思えない出来栄え
久保:すごーい!きれいです。 初めてやったとは思えません。
加藤:いびつになっちゃいましたけどね。
久保:加藤さんと私のどっちが切ったものかわからないですね。
加藤:それは、さすがにわかりますよ!(笑)